砂漠の音楽事情 Desert discs

Guardianの記事から

砂漠の音楽を収集しようと西アフリカに旅立ったブロガーのChristopher Kirkleyは面白い体験をした。

サハラ砂漠の真ん中あたりにある、マリ共和国のカイダル。

ここで携帯電話のメモリーカードの収集に励んだのだ。

どういうことかというと、このあたりの人々の音楽聴取スタイルは、携帯電話のメモリカードにMP3ファイルで音楽を聴くのだ。友達同士でメモリーカードを交換したり、ブルートゥースを使って交換したりする。進んでるぅ!

ところがどっこい、その携帯電話は、登録もしてないし、そもそも砂漠の真ん中ではサービスエリアは限られている。砂漠の民は携帯電話をMP3プレイヤーとして使っているのだ!

だから、Kirkleyも自分のモバイルノートPCに持っていた曲を彼らと交換して、彼らが普段聞いているアフリカのミュージシャンの曲を集めたというわけだ。

その音楽のダウンロードはここから

2010.12.21追記

最初のトラックに収録されているTinariwen(ティナリウェン)というグループは世界ツアーも行う、ツアレグの人気グループ。ギターをベースに唸るような感じで歌うので、ちょっとお経を聞いている感じ。繰り返しが多いのも特徴かも。恐らくこれがアルジェリアン・ライ(Rai)と呼ばれるジャンルなのだろう。

各曲の最新の情報はこちらから。

また、Kirkley氏は、現地で収集したアコースティックなギターをベースにしたバンドの曲もリリースした。(2010.12.14ブログ記事

素朴な曲が多く、耳に優しい。ブログにも書いてあるが、2000枚のレコードを限定発売し、オンラインでは無料ダウンロードできるようにしている。ただし、お金も払えるようにしてあって、払ってもらったお金は、アーティストに6割(3人)、レーベル(kirkley氏)に4割という割合で分配される。

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