キャリアAPI ネットワークのモジュール化

通信サービスの構造は、OSIの参照モデルに端的に表されている。最下層に物理的なケーブルがあり、その上に信号のやりとりの層があり、・・・、最上部にアプリケーション(人に意味を提示できる個々の内容)が乗っかっている。

ところで、html5になって、webのアプリケーションで実装できる範囲が大きく広がってきた。

それがきっかけとなって、ネットワークサービスの新たな可能性を指摘する記事が出ている。

HTML5 – The Catalyst for Network as a Service?

これまでも、ネットワークのサービス要素をAPIとして切り売りするような話はあった(OneAPIとBONDIで携帯のオープン化は進むか 海外通信事業者が取り組むAPI公開への動き)。

たとえば、認証機能のAPIとか、位置情報取得のAPIといったイメージだ。

これがhtml5によって何が変わるのかと言えば、html5によって、端末での表現の自由度やデバイスへのアクセスの話ではなくて、クライアントとサーバーの役割をサーバー側にシフトさせられるところにあるというのだ。

ややこしいが、これにもふたつの意味があって、html5の表現力や機能が高まり、ネイティブ(スマホ)アプリでなくてもhtml5ウェブベースのアプリでサービスが実現でき、さらに、node.jsなどサーバーサイドで処理できる仕組みが充実してきたことだ。

一見したところ、クライアントで実行されても、サーバーで実行されても、利用者にとっては同じことではないかと思われるかもしれないが、ある機能を実行するのに、本来、実行するのに都合がよい位置がある。たとえば、端末の位置を把握するのであれば、クライアント側で実行するのがよいし、データベースのアクセスであれば、サーバー側だ。

じゃあ、通信サービスの要素的サービスはどうだろうか。

トポロジーから考えると、ピアトゥーピアならクライアント側と思えるが、端末の種類や契約によって通信サービスの実装が異なる可能性を考えると、サーバー側で処理すれば、端末機種の違いを考えないで済む。そのため、サーバー側で扱ったほうが都合がよいケースが多いのではないか、というのが、冒頭に紹介した記事の趣旨だ。

これまで、通信サービス、通信を使ったアプリケーションは、OSI参照モデル的な構造だと刷り込まれていたが、通信は機能の集合体だと思えば、サービスの構造はそもそも階層モデルが相応しいという前提もないのではないか。アプリケーションの内容に依るとは思うが、どういった構造が自然なのだろうか。

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しかしSDNは、これまでの、アプリケーションがネットワーク化する世の中を、ネットワークがアプリケーション化する世の中へと180度変える。ネットワークが、何もかもプログラマブルなものへと変わる。ネットワークは、スマートフォンの上や車の中など、あらゆるものの上のアプリケーションになる。

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この記事は、「パノラマ写真を撮る」という機能が、あらゆるアプリで簡単にできるようになると言っている。

たとえば葉書アプリ、あるいはAirbnbのような家や部屋の一時貸し借りアプリも、家をパノラマ写真で見せられたらすてきだろう。

ネットワークAPIを考える上で、参考になるだろうか?

【追記;2012/9/26】

キーワードは『仮想化』?

クラウド化時代に取り残されそうだと不安な人へ

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