モバイルオフィス

この不況に苦しむ米自動車産業もただじっと嵐が過ぎ去るのを待っているわけではない。いや、じっとしていると、ほんとうに嵐に吹き飛ばされてしまう。

今回紹介するのは、米フォード。ビッグ3の中でも最古参。また、T型フォードの生産では、フォード生産システムとして名高い、大量消費時代の到来を告げる生産方式を開発した。

この生産方式は、ベルトコンベアによる流れ作業が中心となり、シンプルな車、部品の標準化など、実用的なものを安く、たくさん作ることを目指している。

しかし、現代の車作りは、もはやfordismの時代ではなく、トヨタ生産方式に代表される日本の車作りが目標となっている。

ちと、横道にそれてしまったが、そのフォードが提案しているのが、「モバイルオフィス」である。フォードはピックアップトラックなどワゴンなど商用車にも強い。そこで、そうした車を使う、建設業者、塗装業者、農作業者などが、いちいち事務所に戻らなくても、トラックに搭載されたwebブラウザーから、受発注の起票や確認、その他、事務作業ができるようにしようというものだ。

ダッシュボードに搭載されたディスプレイは6.5inchのタッチパネル式のもので、ハンズフリーの電話やカーナビもワンタッチで起動できる。また、内蔵のコンピュータとbluetoothで接続するキーボードを使ってインターネットの操作もできるしMicroSoft Wordで文書、オフィスのコンピュータにリモートログインすることも可能だ。

通信には、Sprint社の3Gネットワーク(EV-DO Rev.A)に接続し、下り最大3.1MByte、上り最大1.8MByteの速度でつながる。

さらに、USBメモリやSDカードなどの外部メモリーも利用できるし、Bluetooth接続のプリンターも利用できる優れものだ。

確かに、リモートログインやプリンタが使えるというのは、外で働く人にとって重要な機能かもしれないが、たとえばトヨタのG-BooKのように、日本では5年以上前から車をネットにつなぐ試みは行われており、サービス内容も洗練されてきている。ビッグ3が復活するのはそう簡単なことではないだろう。

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